07日 8月 2022
 身体疾患は、人類の歴史において発見され、科学的な研究により治療法に結びついています。  一方、精神疾患は、王政から民主制、キリスト教社会から資本主義社会への移行において、人為的・政治的につくりだされました。  物質科学、自然科学から演繹されて誕生したのが、心理学、精神科学です。...
04日 8月 2022
 時計により時刻として表現される「外的時間」は本質ではないこと。  古代からの「アキレスと亀」「飛ぶ矢は止まっている」の誤謬を反駁できない。  時間の本質:空間における「運動」  現代物理学:静止状態でも地球の自転による運動状態にある  「内的時間」:各瞬間における行動はひとつしか選びとれない(フランクル)...
31日 7月 2022
 国家および社会システムにおける権力構造に対して無条件に従属することは、自明の前提であります。このことにより、「自由」は大いなる制約を受けることになります。  職場における権力構造(上司‐部下、同僚間など)、家庭における権力構造(親‐子、配偶者間、同胞間):...
21日 7月 2022
 私は、「発達障害」という診断に対して、疑念を抱いています。書籍や講演による情報は、明らかに「発達障害」という病態が存在するということが前提とされています。ある書籍を読むと、還元主義的な前提での研究結果が延々と述べられ、フッサールの「現象学」を表層的に援用した稚拙な哲学的考察がなされていましたが、酷い内容でした。...
17日 7月 2022
 速いリズム、テンポで滔々と語り続ける方がいます。それを、躁的な心理とします。  語るほどに、過去の経験、今における認識、未来のイメージは歪められることになります。  気分循環症、双極性障害、精神病、パーソナリティ障害の方に認められます。  一方的に語るがままを傾聴する姿勢は、反治療的であり不適切であると考えます。...
17日 7月 2022
 私は、齢50歳になるところです。  精神科医としては23年ほどになります。  30歳頃より、マラソン(ランニング)にも取り組んでいますが、35~40歳頃をピークとして、今は日々衰えゆく身体を実感しています。  過去には、月間600km、年間7000kmほど走っていたこともありましたが、今はその半分ほどです。...
14日 7月 2022
 わたしの役割、地位、所有(家族や財産) ≠ 「本質自己」  わたしに対するあらゆる「定義づけ」「価値評価」 ≠ 「本質自己」  ハイデガー、エーリッヒ・フロムが述べるように、人間存在とは「あるところの存在」であり、実存哲学的には無条件OK、存在そのものとして意味と価値があるということです。...
12日 7月 2022
 ヴァン・ジョインズによる人格適応論は、たいへん興味深く日常臨床および人間理解において役立つ理論です。  当院では、人格適応タイプアンケート(簡易版)を記載していただいております。  この理論を習得すると、短時間で他者の性格を理解できるようになります。    人格適応タイプ ○ 生き延びるための適応タイプ:...
10日 7月 2022
 わたしたちは、「苦悩」する存在です。  フランクル(精神科医)は、「苦悩する人間」を「ホモ・パティエンス」として、根源的で最も価値のある存在と述べています。  キルケゴール(哲学者)は、絶望する能力が欠けていることこそが、絶望であると述べています。  一方、ブッダは、「苦悩の大河を対岸まで渡りきること」の重要性を説かれました。...
02日 7月 2022
 大変残念なことですが、適正な診療が為されていないというよりも、人権侵害が行われている医療機関が存在するようです。  このところ、さらに酷い情報を聞くことがあります。  通院される方に対して、長時間待たせた上で、短時間の診察、多剤併用処方など、そのような人権侵害が許されるのかと強く疑問に思うところです。...

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