人格適応タイプ

 ヴァン・ジョインズによる人格適応論は、たいへん興味深く日常臨床および人間理解において役立つ理論です。

 当院では、人格適応タイプアンケート(簡易版)を記載していただいております。

 この理論を習得すると、短時間で他者の性格を理解できるようになります。

 

   人格適応タイプ

  生き延びるための適応タイプ:

想像型(スキゾイド型):(0~18ヵ月、「あてにならない」養育、「強くあれ」)

長所:ひとに優しく思いやりがある、我慢強い、想像・空想する力がある

短所:ストレスがかかると、心理的ひきこもりとなり、自分の感情・欲求を抑圧してしまう、問題解決を考え行動することが難しくなる

適性:芸術、科学、宗教、哲学などの分野において才能を発揮しやすい

 行動型(反社会型):(0~18ヵ月、「先まわりする」養育、「喜ばせろ・強くあれ」)

長所:カリスマ性があり、ひとを上手に動かすことができる、要領よく行動できる

短所:ストレスがかかると、相手を操作して優位な立場を維持しようとするため、対人関係が悪くなる可能性がある

適性:法律家、政治家、実業家など

 信念型(パラノイド型):(0~18ヵ月、「一貫性のない」養育、「完全かつ強くあれ」)

長所:悪い立場にならないために、細かく思考をめぐらせて用心深く行動できる

短所:ストレスがかかると、疑い深く警戒して考え込むため、事実と思考との区別がつかなくなってしまうことがある(「妄想」:「アイツは悪い奴に違いない!」)

適性:計算、管理、数学や法律など、綿密な思考を必要とする職業

  (役割における)行動上の適応タイプ:

反応型(受動攻撃型):(2~3歳、「管理しすぎ(子どもとの闘争)」養育、「努力せよ」)

長所:自分の好きなこと、興味・関心のあることに対して、遊び心をもって没頭することができる、問題に目ざとく気づくことができる

短所:不満をもちやすく、命令・指示・指導には受動攻撃型の抵抗を示してしまうこと(遅らせる、ミスをする、忘れるなど)

適性:探偵、批評家、調査報告者など粘り強く興味を追求する職業

 思考型(強迫観念型):(4~5歳、「達成を強調する」養育、「完全であれ」)

長所:仕事や役割に対して、いつもきちんと良く行なうことができる

短所:課題の達成と時間に対する束縛により、過剰適応となってしまうことがある

適性:どの職種においても、良き労働者として尊敬されるかもしれない(利用されるかもしれない)、規則や計画、マニュアル作りが得意かもしれない、職人気質

 感情型(演技型):(4~6歳、「喜ばせることを強調する」養育、「喜ばせろ」)

長所:ひとを喜ばせる、気づかいをするようなふるまいをできるので、ひとを良い気分にさせることができる

短所:対人関係でうまくいかないときは、感情を高ぶらせて、「感じること」と事実との区別がつかなくなってしまう(「過剰反応」により、不安、パニックとなること、「妄想」:「大変なことになってしまった!」)

 

適性:接客・広報・営業、医療・介護福祉など、他者を満足させられる職種