問題事例(40代:女性)

 9月にはいって初診、本日2回目の受診の方ですが、躁状態で深刻な病態を認めていました。

 「初診のとき、過去の病歴も聞かずに、双極性障害だと診断された!就職するときに影響する!診断根拠を教えろ!わたしは適応障害だ!」などと大声を上げてまくしたてられました。

 DSM方式ではなく、心理構造分析による診断プロセスに対する批判でした。

(もっとも、DSMにおいても、特定不能の双極性障害および関連障害には合致しますが)

 誇張したミラーリング、問いかけによる反応により対応しましたが、さらに躁状態は悪化しました。

 わたしに対して、罵詈雑言した後、待合の方で事務員に対しても暴言して、1万円を投げつけて去っていきました。(診察待ちの方がいるにも関わらず)

 これは、小生および事務員に対する侮辱であり憤りを感じます!

 私はこのような反社会的なふるまいを断固として許しません!

 警察に通報する場合もあります。

 

 家庭や社会において、激怒して醜態を晒すことは大変恥ずかしいことです。

 人間存在としての価値を貶めることになり、愛、信頼、絆を失います。

 それは、怒りの対象に対する価値判断によって正当化されることではありません。

 激怒することは、無条件で不適切であり異常なことです。

 ブッダも、怒りは毒であり、自らを焼いてしまう炎であると戒めておられます。

 わたしたちが共感するのは、「苦悩する自己」に対してであり、「正気でない自我」に対してではない。

 今後、この方に対して、わたしの能力や技術を提供すること、書類を作成することはありません。